長らくお世話になってきたL.H.X.(Linkclub)からホスティングサービスを変更しようと思い立ちましたが、作ったホームページを自力で移行できるかどうかという心配がありましたので、MacBookにXAMPPでテスト環境を作ってみることにしました。
以前はMacOS Xのweb共有機能をオンにしてMySQLも自分でインストールして…とやっていたのですが手間がかかりすぎます(汗)
環境
- MacBook 13-inch Aluminum Late2008
- OS X 10.11.6 El Capitan
- メモリ 8GB
XAMPPのインストール
公式サイトからOS X向けXAMPPをダウンロードする。
メニュー>ダウンロード>OS X 向け
使用するサーバーのphpバージョンに合わせてダウンロードします。細かいバージョンはわからないけどColorfulBoxがphp7.2に対応しているので。
他のphpバージョンは[その他のダウンロード]をクリックする。
(https://sourceforge.net/projects/xampp/files/ に飛ぶ)
最新のXAMPP for macOSはXAMPP-VM(バーチャルマシン)なのですが、設定が面倒臭そうなので今回は旧タイプの方をセレクトし、上から三番目のxampp-osx-7.2.14-0-installer.dmgをダウンロードしました。
ダウンロードしたdmgを解凍
dmgファイルを解答して中のXAMPP.appをダブルクリックして開き、セットアップウィザードに従っていく。ただし途中チェックボックスの操作をする。
- Bitnami for XAMPPのチェックを外す。
終わるとアプリケーションフォルダにXAMPPフォルダが出来上がっている。XAMPPの起動はmanager-osx.appをダブルクリックすることになる。
XAMMPの設定
VirtualHostで複数のサーバー環境を作る
デフォルトではルートディレクトリが/Applications/XAMPP/xamppfiles/htdocsになっているので、せっかく「サイト」フォルダがあるのでそこへ変更する。
さらに、必要かもしれないので複数のサーバー用にホストとディレクトリを分ける設定をします。今回はLHX用、ColorfulBox用、XAMPP用と作ってみる。
(サーバソフトのバージョンを割り振るとかいうわけではないけど、分けておいたほうが便利なので)
httpd-vhosts.confを編集する
/Applications/XAMPP/xamppfiles/etc/extra/httpd-vhosts.confを念の為複製しておく。
エディタを開き作りたいホストに合わせて編集追記する。
<VirtualHost *:80>
ServerAdmin webmaster@dummy-host2.example.com
DocumentRoot "/Users/ユーザー名/Sites/lhx-dummy"
ServerAlias mb13.lhx_dummy.com
ServerName lhx-dummy
ErrorLog "logs/lhx-dummy-error_log"
CustomLog "logs/lhx-dummy-access_log" common
</VirtualHost>
localhostも追加
<VirtualHost *:80> ServerAdmin webmaster@dummy-host.example.com DocumentRoot "/Applications/XAMPP/xamppfiles/htdocs" ServerName localhost ErrorLog "logs/localhost-error_log" CustomLog "logs/localhost_log" common </VirtualHost>
ついでになにか使うかもしれないので/Applications/XAMPP/xamppfiles/docs/に「dummy-host.example.com」というフォルダを作っておく。
httpd.comfを編集する
/Applications/XAMPP/xamppfiles/etc/httpd.comnfを念の為http.confを複製しておく。
httpd.comfのファイル情報を操作して “読み/書き” 出来るように変更しておく。
http-vhost.confが読み込まれるように設定する
エディタで開き該当箇所の#を削除してhttpd-vhosts.confが読み込まれるようにする。
変更前
# Virtual hosts #Include etc/extra/httpd-vhosts.conf
変更後
# Virtual hosts Include etc/extra/httpd-vhosts.conf
サイトディレクトリのアクセス権を変更する
以下を追加する。
<Directory "/Users/masa_ono/Sites"> AllowOverride All Require all granted
Apacheの設定変更
Apacheの実行ユーザを端末ユーザーに変更する。
/Applications/XAMPP/xamppfiles/etc/httpd.confを下記の通り編集する。
User 端末ユーザー名 Group admin
hostsファイルの編集
MacのHostsファイルを書き換える方法はいろいろあるのですが、Hosts.prefpaneというアプリをインストールしてシステム環境設定から設定してしまいます。
Hosts.prefpaneのインストール
公式サイトからダウンロードしてきたpkgでインストールします。
システム環境設定でhostsを編集
システム環境設定にHosts.prefpaneができているのでクリックする。
必要なホスト名を 127.0.0.1 で追加する。
MySQLの設定変更
念の為MySQLの管理者パスワードを変更しておく
ターミナルで次のコマンドを入力すると新しいパスワードを要求されるので入力する。
/Applications/XAMPP/xamppfiles/bin/mysqladmin --user=root password
入力したパスワードをphpMyAdminの初期設定ファイル「/Applications/XAMPP/xamppfiles/phpmyadmin/config.inc.php」に反映する。
/* Authentication type */ $cfg['Servers'][$i]['auth_type'] = 'config'; $cfg['Servers'][$i]['user'] = 'root'; $cfg['Servers'][$i]['password'] = 'MySQL管理者パスワード';
ProFTPDの設定変更
/Applications/XAMPP/xamppfiles/etc/proftpd.confを下記の通り編集する。
# Set the user and group that the server normally runs at. User 端末ユーザー名 Group admin
最後に
Macを再起動する(XAMPPの再起動でいいかもしれないけど)。
多分これでできたはず。
いずれXAMPP-VMもチャレンジしたい。
つづいて今までL.H.X.で可動していたWordPressやXOOPSをXAMPPに復元してみる。

XOOPSの復元については
XOOPSをクリーンインストールすることは出来るのだけど、L.H.X.で可動していたXOOPSをXAMPPに復元してみたがエラーがたくさん出てちょっと無理っぽい。
phpバージョンを変更できるColorfulBoxではphp5.6に復元できたが、php7以上にするとやはりエラーが出てログインできないので諦めよう…。


コメント