スタッフ犬(ボーダー・コリー 16歳 ♀)は前庭疾患の眼振発作をしてから下半身、上半身と不自由になりました。その都度市販の介護ハーネスを購入して使用していました。


しかし、ハーネスがあたって脇の下が擦り切れたり、どんどん筋力が低下してサポートしづらくなってきたので頑張って上半身用の介護ハーネスを自作してみました。
こんな複雑な裁縫をしたことがないので試作品も作ったりして1日2時間x2週間ほど要しました💧
参考図書
今回は介護ハーネスを作りましたが、他に沢山のお洋服、レインコート、パンツなども載っています。
道具・材料
次項のようにのサイズ決めをして、参考図書に従って材料を用意します。
主材料
- 布2種類(表:キルティング 裏:コットン)
- テープ(吊り下げ紐に使う)
- ファスナーテープ(ハーネスの固定)
- ★角カンx3個
- ★アジャスターx3個
★は吊り下げ紐の調節をするためにアレンジを加えました。
道具・消耗品
- ミシン 手縫いでは無理ですね。
- ミシン糸 布の色に合わせてどうぞ。
- ミシン針(普通〜厚手用)
- 裁ちバサミ 切れないハサミで布を切るのはしんどいです。
- 糸切りバサミ 同じく切れないハサミで糸を切るのはイライラします。切れると糸を張りに通すのも楽。
- 障子紙(型紙用に)家にあったから使いました。
- 鉛筆
- チャコペン 使用する布の色に合わせてそこそこ目立つ色を用意。
- チャコペーパー(両面) 使用する布の色に合わせてそこそこ目立つ色を用意。
- ルレット ヘラよりも安心。絶対あったほうが良い。
- リッパー 縫うのに失敗したときにほどきます。
- まち針 やってみてわかったけど、割と激しい消耗品なんですね…。
- 縫い針 仕付け縫いに。
- 仕付け糸 使用する布に合わせてそこそこ目立つ色を用意。
- アイロン 仕付け後にアイロンを掛けたほうが作業が捗る場合があります。
- メジャー・定規
- 紙切りバサミ、デザインナイフ 型紙作りに重宝します。
作業
サイズ決め
首まわり、胸丈、胴まわり、着丈などの寸法を測って、最も近いサイズを選択します。
スタッフ犬はボーダー・コリーですがちょっと小さめの7号でした。
型紙作り
参考図書に付属している型紙の上に障子紙をのせて、透けて見えた型紙の線を鉛筆でなぞっていき、ハサミやデザインナイフで切り出します。
慣れていないので線を探すのにかなり混乱しました💧
布裁ち
布を半折にして間にチャコペーパー(両面)をはさみます。
布の上に型紙を置き、ルレットを転がして布に印をつけます。
- 型紙通りにルレットを転がす➡実際に縫う位置
- 型紙の外側に縫い代を(本の指示通り)余分にみた位置にルレットを転がす➡布を裁つ位置
布に印がついたら裁ちばさみで切り出します。
縫い
カーブも多いのでまち針で固定して、仕付け縫いをしてから参考図書の指示通りにミシンで縫っていきます。
表地、裏地ともにパーツ類を縫い合わせます。おわったら表地と裏地を表合わせで縫い付けて裏返します。
ファスナーテープ、テープ(吊り下げ紐)を縫い付けます。
★吊り下げ紐になるテープの丁度良い長さはわからないので、あとあら調整できるように角カンとアジャスターを入れるアレンジをしました。
完成
エントリを書いてみると案外用意する道具類が多かったです。
本格的な裁縫はしたことがないので、ほとんどのミシンがけは母にやってもらいました。私はしつけ縫いと直線番長💧。
私は知らない裁縫テクニックが結構あったので苦戦しましたが、お裁縫をよくされる方なら大丈夫だと思います。
今回は本番前に古いシーツを使って試作品を作りました。失敗したところもあったので、いきなり本番をやらなくて正解でした。
まとめ
ある程度四肢で立つことができる犬であれば十分に使えるハーネスだと思います。
このハーネスに変えてから脇の下が擦り切れることがなくなりました❗
我が家の犬はすでに四肢で立つことが困難になっていますので、後ろ足は自作後ろ足用ハーネスで補助しています。
自作して使えるものだと達成感がありますね。
技術的な問題や製作期間などを考えるとやはり既成品もありかなと思います。
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