はじめに
スタッフ犬も16歳となり、寝たきり状態になってしまいました。左腰に褥瘡(床ずれ)ができてしまいました。
発症から158日。傷口が塞がって完治(?)しましたのでまとめたいと思います。
使用したアイテムなどについては他のエントリーにまとめて随時リンクを更新する予定です。
※エントリー中のリンク先にもグロい画像があることが多いのでご注意ください。
※エントリーの内容については独自の評価・判断に基づいて処置しており、これらを参考にして起こった事故等の責任を当方で負うことはできませんのでご了承ください。
※内容は逐次更新をしております。ご了承ください。
発症・初期診断・初期治療
前庭疾患の眼振発作を何度か繰り返して右後ろ足が効かなくなって半年経ち、前足の筋力も衰えて自力で四肢で立つことができなくなっていました。今思えば寝返りもうつことができなくなっていたのですね。
ブラッシングをしていたらバッサリと被毛が纏まって抜けたので調べてみたら床ずれができていました。
獣医さんで診察してもらいましたが、治療は自宅でやる他ないといわれてしまい…、床ずれ・褥瘡の治療方法として湿潤療法についていろいろと調べ、ドレッシング材(創傷被覆材)の検討をしました。

医療機関や介護施設で使われているドレッシング材(創傷被覆材)は保険を適用しないととても高価なので毎日交換するのはしんどいですが、安価に入手できる材料で代替品の作り方を知りました。
また獣医さんによると他の部分が新たに床ずれ・褥瘡にならないようにするためにも伏せの姿勢をすることを勧められました。

さらに新しい床ずれができるのを予防するために体圧分散マットレスを購入しました。

この日よりパセトシン(抗生物質)を飲み続けました。
プラスモイストP3と自作ドレッシング材
最初は【ペットシーツを穴開き水切り袋に入れた自作ドレッシング材】を使用していましたが、我が家で普段使用している超薄型のペットシーツでは滲出液を吸収しきれていませんでした。
普段お世話になっている調剤薬局に相談して教えてもらった創傷被覆材【プラスモイストP3】を入手して使ってみました。
発症7日目には壊死部分が水分を吸って白くドロッとなっていたのでハサミで切除しました(デブリードマン)。
プラスモイストはとても良い製品なのですが、やはりコスト的に痛いので【穴開き水切り袋と母乳パッドで作ったドレッシング材】を使用してみました。


キズクイックパッド試用
【穴開き水切り袋と母乳パッドで作ったドレッシング材】と【プラスモイストP3】を併用していましたが、壊死組織を除去(デブリードマン)したし、感染もしていないようなので閉鎖ウェットドレッシング療法をしてみようと、【食品ラップ+母乳パッド】や【キズクイックパッド】を使ってみました。
しかし、【キズクイックパッド】は半日で浸出液が漏れてしまう状況でしたので結局は【穴開き水切り袋と母乳パッドで作ったドレッシング材】に戻りました。
ちなみに【穴開き水切り袋と母乳パッドで作ったドレッシング材】の袋の表面に白色ワセリンを塗布してから傷口に当てています。

それでも早く治るならば閉鎖ウェットドレッシング療法を…と【キズクイックパッド】による処置を試し続けましたが、半日〜1日で交換が必要で、剥がす際に床ずれ・褥瘡周辺の正常な皮膚を荒らしてしまいました。

医学部公開講演会聴講、自作ドレッシング材処置
杏林大学医学部の創傷治療についての公開講演会を聴講しとても勉強になりました。まさにこの講演会で滲出液のコントロールについて知りました。

したがって当面は【穴開き水切り袋+母乳パッドで作ったドレッシング材】に白色ワセリンを塗って傷に当てるという処置が続きました。

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