ついに傷が塞がった
ついに、ついに❗あの小さな穴が塞がりました。一月近くもう少し、もう少しと思っていながら塞がらなかったあの穴が。
犬の褥瘡(床ずれ)治療 Vol.17/17 2019101-20190103
スタッフ犬も16歳となり、寝たきり状態になってしまいました。注意が足らず左腰に褥瘡(床ずれ)ができてしまいました。
床ずれ治療について数日分をまとめた日記を投稿しております。湿潤療法・ラップ療法を試すことになりました。
傷が完全に閉じたのでパセトシン(抗生物質)の服用をやめました。
その後
左肩の床ずれは再発しました。今回も初期の状態で発見できたので開放性の傷にはならずに済みました。
スタッフ犬(老犬)にまた発赤・紅斑ができてしまいました
寝たきりになってしまったスタッフ犬(ボーダー・コリー 16歳)の左肩に床ずれ・褥瘡の初期状態である発赤・紅斑ができてしまいました。デュオアクティブETで処置をした経過をまとめます。
肩の部分は皮膚がずれていることがわかりました。参考図書にもありましたが、体位変換後には”背抜き”,”尻抜き“をしたほうが良いようです。
ハイドロコロイドドレッシング材のデュオアクティブETはとても重宝しましたが、ズイコウハイドロコロイド包帯のほうがコストパフォーマンスに優れていました。
コスパ最強!? ズイコウハイドロコロイド包帯を使ってみた
うっかり包丁で中指を削いでしまったので、創傷被覆材のうちハイドロコロイドドレッシング材で最安と思われるズイコウハイドロコロイド包帯を使ってみました。
追記)ただし、デュオアクティブETのほうがお肌に優しいようです。キズクイックパッドや瑞光ハイドロコロイド包帯を使用して肌が荒れることがありましたが、デュオアクティブETでは一度もありませんでした。
傷がふさがった左腰も再び切れてしまいました。テガダーム™に穴を開けて傷口に直接貼り付けて、母乳パッドを当てたところ1週間程度でふさがりました。
個人的おすすめ
いろいろ試行錯誤をしましたが。滲出液が多いときは開放性ウェットドレッシング療法をする(出血や壊死がある場合は獣医さんに相談)。滲出液が減ってきたら閉鎖性ウェットドレッシング療法へ移行する。
フィルム材
- テガダーム™
- 滲出液が多いときは注射針で穴をポツポツと開けて傷口に直接貼り付け、さらにペットシーツ、母乳パッド、生理用ナプキンなどをあてて過剰な滲出液を吸収する。
- ハイドロコロイド剤の上から貼って汚れなどから保護する。
- 傷口がふさがったあとは皮膚が薄いので保護のために貼る。
- 発赤など傷が開かない初期の床ずれが悪化しないように保護する。
- 皮膚にズレが発生しやすくて、床ずれが発生しそうな場所に貼って予防する。
- 穴開き水切り袋
- テガダームや注射針が入手しづらい場合は代用品として。
二次ドレッシング材
- 過剰に出た滲出液を吸収する物。
- ペットシーツ、母乳パッド、生理用ナプキン、おむつなど吸収ポリマー製品。
- 入手のしやすさ、滲出液の量、傷周辺の形状で選ぶと良い。
ハイドロコロイド剤
- 滲出液が減り始めたら直接傷口に貼り付ける。
その他
- ワセリン
- 傷口を乾燥させないために使用。
- 肉球のケアなどにも重宝した。
- 薬局で購入。
- キッチンペーパー
- 水道水で洗浄した傷口を拭くのに使用。
- ペットボトルとスプレーノズル
- 人肌に温めた水道水を入れて傷口の洗浄に使用。
- 後者は100均で購入。
- マキロン
- 使用する道具類を消毒するのに使用。
- 傷口の消毒には使用しない。
参考になると思われる図書
- ものすごく分厚くてオールカラーなのにとても安い。これは買っていいと思う。
- 実例が沢山みられるので床ずれは治る!と自信が持てるシリーズ本。
用語
- 床ずれ=褥瘡
- デブリードマン 壊死した部分を切除すること
湿潤療法
閉鎖性ウェットドレッシング療法 = OpWT = Open Wet-dressing Therapy
傷口をドレッシング材で完全に密閉する。
開放性ウェットドレッシング療法 = ODT = Occlusive dressing Therapy
傷口にドレッシング材をあてるが完全には閉塞せず、湿潤環境を作る。
ドレッシング材=創傷被覆材
フィルムドレッシング材,ハイドロコロイドドレッシング材、ガーゼなど。
- 一次ドレッシング材 直接患部にあてるドレッシング材
- 二次ドレッシング材 一次ドレッシング材の補助的に上から貼り付ける
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